
活動報告report
活動内容
令和5年度第41回東京都12校歯科大学同窓校友懇話会および懇親会
●日時:2024年11月14日(木)
講演会:16:30より 東京都歯科医師会館 3階第1会議室にて
懇親会:18:00より アルカディア市ヶ谷 3階「富士(西)」にて
令和6年11月14日(木)、東京都12校歯科大学同窓校友懇話会が開催された。本年は幹事校である昭和大学歯学部同窓会東京支部連合会によって会の進行がなされた。
講演会では『12校会に対する思い、期待』と題し、公益社団法人東京都学校歯科医会会長の鈴木博先生が講演され、日本の人口ピラミッドの予想によると人口が急激に増えるということは考えづらく、さらに都歯集中型の勢いが止まらないため地方の過疎化が急激に進む事が予想される。歯科医師国家試験の合格率は、近年60%程度に抑えられており、さらにオンライン請求やマイナ保険証の導入などによるIT化などで閉院を考える医院が予想以上に多いことから、歯科医師数が減少傾向にある。これらの理由から、特に地方の歯科医師不足が深刻化することが予想されている。東京では人口が増加しているが、25年くらいから減少すると言われており歯科医療の需要が変化してくると考えられる。
歯科医療は疾病型から予防型へ変化してきたが、現在は包括医療へ進化してきている。時代の流れに対応するための医療保険制度の見直しや、歯科医師数を考慮して国家試験の合格率が改善されなければならない。様々な問題を解決し、理想の歯科界を創り出すためには12校会が結束して歯科医師会や連盟に働きかけ、政策に影響を与えるために重要な役割を果たすことが期待されている。との内容であった。
懇親会は講演会の後アルカディア市ヶ谷に場所を移して行われた。幹事校昭和大学歯学部同窓会東京支部連合会会長の下山忠明先生の挨拶の後来賓として東京都歯科医師会会長の井上恵司先生、先ほど講演された東京都学校歯科医会会長の鈴木博先生、東京都歯科医師連盟会長の石島弘己先生が挨拶された。各校の自己紹介なども行われ、100名を超す懇親会も盛況のうちにお開きとなり、次期幹事校の奥羽大学歯学部同窓会東京支部に引き継がれた。
第20回研修医のためのカルテ記載基礎セミナー
●日時:2024年11月1日(金)17:00より
鶴見大学2号館第10講堂にて
令和6年(2024年)11月1日(金)17時より鶴見大学2号館第10講堂にて「第20回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー」が開催されました。
このセミナーは、東京都支部が鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2から卒直後研修医の研修事業の一つとして委託を受け、毎年本支部が開催しているものです。2019年以前、このセミナーは研修医全員が大学に集まっている4月初旬に、本支部役員4名が講師を務める形式で約3時間にわたって開催していました。しかし、2020年から2023年まではコロナ禍にある社会状況を鑑み、年度の前期と後期の2回開催として、講師を一人(田中仁一朗副支部長のみ)に絞り、時間も70分に短縮して開催してきました。そして2023年5月に新型コロナウイルス感染症が感染症法上の位置づけで2類から5類に変更されたため、開催方法を再考しましたが、総合歯科2も本支部も年1回4月初旬の開催よりも年2回前後期開催のほうが研修医の益になるのではと判断し、2024年度も前年度と同様の開催方法を選択しました。
内容はカルテ・レセプト総論、保存・補綴領域の保険診療の流れ、本支部の活動紹介でした。研修医は約7か月の臨床経験を積み、レセプトコンピューターにも慣れてきているようで、診療後の疲れがあるにもかかわらず、熱心に聴講していました。そして終了後にも具体的な質問が寄せられ、主催者としても手ごたえと嬉しさを感じたセミナーでした。
今後も本支部は研修医の先生方の要望に応えられるセミナーを目指していきます。貴重な教室会の時間をセミナーに割り当てて下さった山口博康学内教授をはじめとする総合歯科2の先生方に感謝いたします。
第5回「気楽に学ぼう東京鶴見塾」
●日時:2024年10月29日(火)20:00~21:00
オンラインにて
今回のWebセミナー「第5回気楽に学ぼう東京鶴見塾」は、東京都支部理事で令和3年から社保審査員を務められている14期の清水正史先生に「令和6年度歯科診療報酬改定における保険請求の留意点と現状」というテーマでご講演いただいた。
令和6年度の診療報酬改定は、従来の改定の変更点に加えて経済情勢・雇用への対応、地域包括ケアシステムの深化、医療DXを含めた連携やデジタル化の推進といった様々な項目についても組み込まれており、例年よりも複雑で難解な改定となっている点について解説された。また、審査の場から見えてきた算定における注意点やポイントなどについても丁寧に説明していただき、他の医療機関が現在どのくらいの割合で各種算定項目の施設基準を届け出ているかなども大変参考になった。
今回の診療報酬改定率は+0.88%で、歯科衛生士や歯科助手の賃上げ、医療連携による入院や生活習慣病の管理料などが含まれている。賃上げに係る歯科外来・在宅ベースアップ評価料ⅠとⅡについては多くの医療機関が算定することが望まれているが、診療所の状況により判断は自由である。外来環については見直され、外安全と外感染に分かれた。また、か強診についても口管強と名前を変え、これまでのか強診の条件では施設基準の取得が困難だった医療機関も比較的容易に取得できるようになり、増点につながるポイントになりうることなど講演の中で丁寧に説明していただいた。
診療報酬改訂後、数ヶ月が経過してからこの講習を受けたことで、施設基準の変更事項や忘れていた項目を思い出すことが出来てとても参考になり、明日からの診療に役立つ有意義な講習会であった。
第19回研修医のためのカルテ記載基礎セミナー
●日時:2024年7月5日(金)17:00より
鶴見大学2号館第10講堂にて
令和6年(2024年)7月5日(金)17時より鶴見大学2号館第10講堂にて「第19回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー」が開催されました。
このセミナーは、東京都支部が鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2から卒直後研修医の研修事業の一つとして委託を受け、毎年本支部が開催しているものです。2019年以前、このセミナーは研修医全員が大学に集まっている4月初旬に、本支部役員4名が講師を務める形式で約3時間にわたって開催していました。しかし、2020年から2023年まではコロナ禍にある社会状況を鑑み、年度の前期と後期の2回開催として、講師を一人(田中仁一朗副支部長のみ)に絞り、時間も70分に短縮して開催してきました。そして2023年5月に新型コロナウイルス感染症が感染症法上の位置づけで2類から5類に変更されたため、開催方法を再考しましたが、総合歯科2も本支部も年1回4月初旬の開催よりも年2回前後期開催のほうが研修医の益になるのではと判断し、前年度と同様の開催方法を選択しました。
内容はカルテ・レセプト総論、保存・補綴領域の保険診療の流れ、本支部の活動紹介でした。研修医は3か月強の臨床経験を積み、レセプトコンピューターにも慣れてきているようで、診療後の疲れがあるにもかかわらず、熱心に聴講していました。そして終了後にも具体的な質問が寄せられ、主催者としても手ごたえと嬉しさを感じたセミナーでした。
今後も本支部は研修医の先生方の要望に応えられるセミナーを目指していきます。貴重な教室会の時間をセミナーに割り当てて下さった山口博康学内教授をはじめとする総合歯科2の先生方に感謝いたします。
東京都支部第21回 定期総会
●日時:2024年5月19日(日)15:10より
オンラインにて
昨年に続きオンライン会議として開催いたしました。
伊能専務理事(16期)の司会進行にて梅澤 猶 現支部長(16期)の開会挨拶の後、来賓として同窓会本部より尚原 弘明副会長にご出席いただき、昭和大学歯学部同窓会40周年記念式典ご出席の為ご欠席の竹内 千惠会長から「本年1月1日に発生した能登半島地震に対する義援金の御礼と今後の更なるご協力のお願い、2026年2月9日に鶴見大学同窓会設立50周年記念式典開催予定の報告、今後の同窓会活動について、国家試験の合格率を上げ、大学を活性化させ良い同窓会にしていきたい」との決意を代読されました。
大学からは小川 匠歯学部附属病院長にご出席いただき、まずは大学報告として第117回国家試験について、他大学との比較、鶴見大学受験生の弱点などの分析も報告され国家試験の合格率が改善されつつあること、また編入生、転校生などの制度のご紹介、student firstの信念を貫き国家試験合格の力を付けた上で卒業してもらうという趣旨を貫いているということ、を述べられました.次に大学病院についての現状説明があり、教員数の削減による講座の統廃合、今後の総合歯科構想、特別診療室構想などの診療報酬対策による増収と病院運営効率化による経費の削減など、Well-beingを目指した働き方改革について述べられました。
今回の総会では議長に梅澤 猶 現支部長が選出され、
第1号議案 令和5年度事業報告
第2号議案 令和5年年度会計報告及び監査報告
第3号議案 令和6年度事業計画案
第4号議案 令和6年度予算案
以上の議案について各担当理事より説明があり、承認されました。
最後に佐古副支部長(9期)より閉会の辞が述べられ閉会となった。
第4回「気楽に学ぼう東京鶴見塾」
●日時:2024年3月4日(月)20:00~21:00
オンラインにて
令和6年3月4日に、WEBセミナー『気楽に学ぼう東京鶴見塾』が開催されました。4回目となる今回は「CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー・PEEK冠の臨床ヒント」として講師に当支部理事で坪田デンタルクリニック院長 坪田 有史先生(14期)にお願いして開催いたしました。24名の会員に参加いただき、保険収載されて間もないPEEK冠やCAD/CAM冠などの日ごろの疑問点がすべて解決できました。
鶴見大学歯学部同窓会神奈川県支部・東京都支部共催
医療安全講習会・懇親会
●日時:2023年11月12日(日)
講演会:10:00より 鶴見大学2号館1階示説室にて
懇親会:講習会終了後 TSURUMI DININGにて
令和5年11月12日(日)鶴見大学2号館示説室にて関東労災病院 堀江 彰久歯科口腔外科部長(21期)を講師に迎え鶴見大学歯学部同窓会神奈川県支部・東京都支部共催の医療安全講習会が行われました。54名の出席を得て、岡田 とし江先生(1期)、紅林 尚樹先生(8期)の司会進行のもと神奈川県支部三浦 徳明支部長(6期)が開会の挨拶をされました。
演題は「歯科医院における院内感染防止対策、偶発症、医療事故に対する緊急時の対応について-病院歯科との連携をふまえて-」でした。
堀江先生が着任された平成26年より、コロナ禍を経験し現在に至るまで、初診患者数を着々と伸ばし、病院長より表彰を受けられました。かかりつけ歯科との連携にも取り組まれていられます。
口腔癌の症例ではスライドを用い、再建まで丁寧にご教示いただきました。開業医として大変貴重な事例でした。
高齢者は都市部で増加し、通院困難な要介護者、認知症患者も増加、また癌になる確率は50%であり、在宅で診る癌患者が増加することも危惧されていました。
院長がリスクマネージャーであり、院内安全管理の指針の策定や院内感染対策のための研修の実施の必要性や一般歯科での感染対策についても詳細にご説明していただきました。
新型コロナ対策を含めた口腔外バキュームの使用や歯科用器具などの洗浄・滅菌・保管など明日からの臨床に役立つ内容でした。
堀江先生への感謝状の贈呈の後、東京都支部梅澤 猶支部長(16期)から閉会の挨拶がなされ、8年振りとなる共同開催として盛況な講習会となりました。
その後、鶴見豊岡通りのTSURUMI DININGにて懇親会が開催されました。当日の講師の堀江 彰久先生そして関東労災病院歯科口腔外科の4名の先生方にも参加いただき、神奈川県支部 高橋秀岳副支部長(15期)の司会進行で、東京都支部 梅澤猶支部長の挨拶の後、関東労災病院歯科口腔外科前部長の神奈川県支部 岡田とし江副支部長の乾杯のご発声で開宴となりました。
立食バイキング料理をいただく中、参加の神奈川県支部、東京都支部、37人全員の自己紹介を行い、久しぶりの再会や、初めての会員同士の交流もあり、和やかな会となりました。
神奈川県支部三浦 徳明支部長のご挨拶と梅澤支部長の一本締めにて閉会となりました。
来年度もまた企画をする予定です。参加のほどよろしくお願いいたします。
左から三浦支部長、堀江先生、梅澤支部長
第18回研修医のためのカルテ記載基礎セミナー
●日時:2023年11月10日(金)17:00より
鶴見大学2号館第10講堂にて
令和5年(2023年)11月10日(金)17時より鶴見大学2号館第10講堂にて「第18回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー」が開催されました。
このセミナーは、東京都支部が鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2から卒直後研修医の研修事業の一つとして委託を受け、毎年本支部が開催しているものです。2019年以前、このセミナーは研修医全員が大学に集まっている4月初旬に、本支部役員4名が講師を務める形式で約3時間にわたって開催していました。しかし、2020年以降はコロナ禍にある社会状況を鑑み、年度の前期と後期の2回開催として、講師を一人(田中仁一朗副支部長のみ)に絞り、時間も70分に短縮して開催してきました。今年5月に新型コロナウイルス感染症が感染症法上の位置づけで2類から5類に変更されたため、開催方法を再考しましたが、総合歯科2も本支部も年1回4月初旬の開催よりも年2回前後期開催のほうが研修医の益になるのではと判断し、前年度と同様の開催方法を選択しました。
内容はカルテ・レセプト総論、保存・補綴領域の保険診療の流れ、本支部の活動紹介でした。研修医は半年強の臨床経験を積み、レセプトコンピューターにも慣れてきているようで、診療後の疲れがあるにもかかわらず、熱心に聴講していました。そして終了後にも具体的な質問が寄せられ、主催者としても手ごたえと嬉しさを感じたセミナーでした。
今後も本支部は研修医の先生方の要望に応えられるセミナーを目指していきます。貴重な教室会の時間をセミナーに割り当てて下さった山口博康学内教授をはじめとする総合歯科2の先生方に感謝いたします。
令和5年度第40回東京都12校歯科大学同窓校友懇話会および懇親会
●日時:2023年11月9日(木)
講演会:16:30より 東京都歯科医師会館 3階第1会議室にて
懇親会:18:00より アルカディア市ヶ谷 5階「穂高」にて
令和5年11月9日(木)、東京都12校歯科大学同窓校友懇話会が東京都歯科医師会館で開催された。コロナ禍において活動が制限されてきた本講演会も久しぶりの対面形式の開催となり、多くの先生が参加された。
今年の幹事校は松本歯科大学校友会が務め、まず東京都歯科医師会館3階会議室にて講演会が行われた。東京都歯科医師連盟会長に新任された石島弘己先生が講師を務められ、講演は『TOKYO DENTAL POLITICAL FEDERATION』というまさに政治連盟というタイトルであった。歯科界が政治力を持つことの重要性、それに伴って連盟に対する理解を持った会員数が増えることが必要と訴えられた。
懇親会はアルカディア市ヶ谷に場所を変えて行われた。100名を超える各校支部役員が参加する中我々東京都支部からは梅澤支部長以下13名も参加した。乾杯に先立ち東京都歯科医師会会長の井上恵司先生、先ほど講演をされた東京都歯科医師連盟会長の石島弘己先生、東京都学校歯科医会会長の鈴木浩先生らが来賓の挨拶をされた。懇親会が進む中、参議院議員の山田宏氏、比嘉奈津美氏も駆けつけ、今後の歯科界を共に盛り上げていこうと話されていた。懇親会も盛況のうちにお開きとなり、次期幹事校の昭和大学歯学部同窓会に引き継がれた。
梅澤支部長が日本歯科医師会代議員に就任しました。
この度東京都歯科医師会第211回定時代議員会(令和5年6月22日)におきまして、東京都歯科医師会選出の日本歯科医師会代議員に梅澤猶(東京都支部支部長 16期)が予備代議員に伊能智明(東京都支部専務理事 16期)が承認されました。
去る令和5年9月14日の日本歯科医師会第201回臨時代議員会に梅澤猶支部長が出席してまいりました。
令和5年度鶴見大学歯学部同窓会東京都支部学術講演会
●日時:2023年7月30日(日)14:30 より
新宿NSビル3‐B会議室
令和5年7月30日新宿NSビルにて鶴見大学歯学部口腔顎顔面放射線・画像診断学講座の五十嵐千浪教授を講師に迎え鶴見大学歯学部同窓会東京支部学術講演会が行われました。3年ぶりの対面での開催となって非常に盛況でした。
内容としては1口内法X線検査、2パノラマX線検査、3顎関節四分割検査、4歯科用CT検査・三次元画像、5MR検査、6実際の画像解剖と症例についてです。とても解りやすいまとめになっていました。
X線検査において女性は拒否されがちですが、流産、胎児の奇形、女性の不妊などは0.1sv未満では生じなく歯科用X線検査では生じないと言う話を聞き疑問点が明確になりきちんと患者様にお話ができるようになりました。
またX線の撮影の正しい撮り方、パノラマX線撮影の正しい撮り方についてご指導頂きました。
解っていたつもりでありましたが、角度を間違えて撮影するとX線パノラマX線から誤った診断をしてしまうのでその見方も大変非常に参考になりました。歯科衛生士に指導するために明日から早速使いたいと思います。顎関節症のレントゲンの見方と診断は非常に苦手な先生が多いとききますがとても丁寧な説明でわかりやすかったです。明日の臨床に直ぐに役立つ内容であったと思いました。
第17回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー
●日時:2023年7月14日(金)17:00 より
鶴見大学2号館第10講堂にて
令和5年7月14日(金)17時より鶴見大学2号館第10講堂にて「第17回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー」が開催されました。
このセミナーは、東京都支部が鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2から卒直後研修医の研修事業の一つとして委託を受け、毎年本支部が開催しているものです。2019年以前、このセミナーは研修医全員が大学に集まっている4月初旬に、本支部役員4名が講師を務める形式で約3時間にわたって開催していました。しかし、2020年以降はコロナ禍にある社会状況を鑑み、年度の前期と後期の2回開催として、講師を一人(田中仁一朗副支部長のみ)に絞り、時間も70分に短縮して開催してきました。また、ソーシャルディスタンス確保のため、受講者を年度前期に大学で研修する方々に限定しました。
内容はカルテ・レセプト総論、保存・補綴領域の保険診療の流れ、本支部の活動紹介でした。研修医は3か月半ほど臨床経験を積み、レセプトコンピューターにも慣れてきているようで、診療後の疲れがあるにもかかわらず、熱心に聴講していました。そして終了後にも具体的な質問が寄せられ、主催者としても手ごたえと嬉しさを感じたセミナーでした。
今後も本支部は研修医の先生方の要望に応えられるセミナーを目指していきます。貴重な教室会の時間をセミナーに割り当てて下さった山口博康学内教授をはじめとする総合歯科2の先生方に感謝いたします。
第20回 定期総会開催報告
●日時:令和5年(2023年)5月14日(日) Zoom使用によるオンライン会議
昨年に続きオンライン会議として開催いたしました。
来賓として同窓会本部より竹内千惠会長から「 来年2024年、学校法人総持学園が創立100周年を迎える。それをぜひ実りあるお祝いにしたい。そのためにも国家試験の合格率を上げ、大学を活性化させ良い同窓会にしていきたい。」との決意を述べられました。
大学からは大久保力廣歯学部長が大学報告をされ近年の国家試験の合格率が改善されつつあり、student firstの信念を貫き国家試験合格の力を付けた上で卒業してもらうという趣旨を貫いているということを述べられました。
今回の総会では会長として3期目となる梅澤 猶 現支部長(16期)が監事も東川輝子先生(2期)竹中和恵先生(2期)が再任され、相談役に竹内千恵先生(3期)、西澤均先生(7期)の再度承認もされました。2年前より社会保険審査員へ就任された清水正史理事(14期)とともに今期から林大吾理事(30期)も就任されます。
7月30日(日)には3年ぶりに実際にお顔を拝見して聴けるリアルな講演会を母校口腔顎顔面放射線学・画像診断学講座 教授 五十嵐 千浪 先生をお招きして開催します。3年余にも及ぶコロナ禍から脱却へ歩み始める社会情勢となり以前のような支部活動を行っていけるようにと考えてまいります。

第3回 気楽に学ぼう 東京鶴見塾
●日時:2022年11月14日(月)20~21時 Webにて開催
令和4年11月14日に、WEBセミナー『気楽に学ぼう東京鶴見塾』が開催されました。3回目となる今回は当支部の保険担当理事でもある清水正史先生(14期)を講師として保険講演会を開催しました。
清水正史先生は鶴見大学歯学部の同窓会からは初となる東京都社会保険診療報酬支払基金審査員に昨年6月に着任され、ご多忙の中、大変ご活躍をされていらっしゃいます。 今回の講演では保険請求留意点について事細かにご講演いただきました。我々の日々の診療で気をつけておきたいポイントや解釈の要点などを非常に分かりやすくご解説いただき非常に診療にも役立つ生きた情報をお示し頂きました。
またそれに加えて審査員の経験を元に一般的にはあまり耳にする機会の少ない歯科診療における請求から審査に至るまでの一連の流れなどについてもご説明を頂きました。 近年様々な分野でAIを用いたコンピュータ支援解析が導入されておりますが審査の分野でもAIが導入されていること知り、非常に驚きを感じました。
コロナ禍をきっかけに企画された東京鶴見塾も今回で早くも3回目を迎え、少しずつ企画が定着してきたように感じます。
今回も30名のご参加を頂き、最後には思い思いに質問を挙げていただきあっという間に時間が過ぎてしまいました。
今後もWEBセミナーの良さを活かし、みんなが気楽に参加し質問のできるセミナーを企画できればと思います。
第16回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー
●日時:2022年11月4日(金)17:00 より
鶴見大学2号館第10講堂にて
令和4年(2022年)11月4日(金)17時より鶴見大学2号館第10講堂にて「第16回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー」が開催されました。
このセミナーは、東京都支部が鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2から卒直後研修医の研修事業の一つとして委託を受け、毎年本支部が開催しているものです。以前はこのセミナーは研修医全員が大学に集まっている4月初旬に、本支部役員4名が講師を務める形式で約3時間にわたって開催していました。しかし、今回のセミナーは社会状況を鑑み、前年度にならって講師を一人(田中仁一朗副支部長のみ)に絞り、時間も70分に短縮して開催しました。また、三密回避のため、受講者を年度後半に大学で研修する方々に限定しました。
内容はカルテ・レセプト総論、保存・補綴領域の保険診療の流れ、本支部の活動紹介でした。研修医は約7か月の臨床経験を積み、レセプトコンピューターにも慣れてきているようで、診療後の疲れがあるにもかかわらず、熱心に聴講していました。そして終了後にも具体的な質問が寄せられ、演者としても「話した内容が受講者に理解されている」という手ごたえと嬉しさを感じたセミナーでした。
新型コロナウイルス感染拡大の第8波が始まったとの報道もなされている状況下でこのセミナーを開催することができました。今後も本支部は研修医の先生方の要望に応えられるセミナーを目指していきます。貴重な医局会の時間をセミナーに割り当てて下さった山口博康学内教授、小野寺進二先生をはじめとする総合歯科2の先生方に感謝いたします。
前列左から田中副支部長、梅澤支部長
講師:田中副支部長
第2回 気楽に学ぼう 東京鶴見塾
●日時:2022年8月29日(月)20時~21時 Webにて開催
東京支部では不定期ではありますが「気楽に学ぼう東京鶴見塾」と題して専門分野でご活躍の先生にお話を頂いています。
今回は日本顎関節学会 歯科顎関節症専門医であられる尚原弘明先生(9期)に開業医でできる顎関節症治療―保険導入された徒手的授動術の実践―をお願いしました。
日頃顎関節症かなと思いながら診断の難しい患者さんがいるので、講演を楽しみにしていました。
Ⅰ軸評価のお話は少し難しいかなと思いましたが、資料を見ながら聞いていたら、患者さんが記入する質問票、歯科医が聞く症状質問票、診察用紙を記入していけば、DC/TMD:診断決定樹で診断に到達できるというお話なので、やってみようかなと思いました。Ⅱ軸の痛みの評価は、かなり細かいチェック項目がたくさんあることが分かりました。
顎関節症治療の指針2020の解説は分かりやすく、治療(目標)が明確に示されていることが確認できました。治療の進め方のフローチャートは診療室で見られるように治療(目標)と合わせてプリントしておくと、日常臨床で迷わないかなと思いました。そして、保険診療に導入されている徒手的授動術、歯科口腔リハビリテーション料2との関係が分かりました。特に、徒手的授動術についての、図や標本を多用した説明は納得させられる内容でした。歯科口腔リハビリテーション料2が請求できる条件も教えていただきました。
最後の症例のご提示は、鑑別診断の重要性を痛感させられるものでした。 先生の豊富な臨床・研究経験に基づく内容で、本会の趣旨を体現されは講演内容に、感銘しました。
第15回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー
●日時:令和4年(2022年)6月17日(金)17:00 より
鶴見大学2号館第10講堂にて
令和4年(2022年)6月17日(金)17時より鶴見大学2号館第10講堂にて「第15回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー」が開催されました。
内容はカルテ・レセプト総論、保存・補綴領域の保険診療の流れ、本支部の活動紹介でした。研修医は2か月半ほど臨床経験を積み、レセプトコンピューターにも慣れてきているようで、診療後の疲れがあるにもかかわらず、熱心に聴講していました。そして終了後にも具体的な質問が寄せられ、講演者としても例年以上の手ごたえと嬉しさを感じたセミナーでした。
感染者数が減少傾向にあるとはいえ、コロナ禍が収束しない状況下でこのセミナーを開催することができました。今後も本支部は研修医の先生方の要望に応えられるセミナーを目指していきます。貴重な教室会の時間をセミナーに割り当てて下さった山口博康学内教授、小野寺進二先生をはじめとする総合歯科2の先生方に感謝いたします。
第19回 定期総会開催報告
●日時:令和4年(2022年)4月24日(日)オンライン会議
本年度の定期総会を今では慣習的にもなりつつあるオンライン会議として令和4年4月24日(日)に開催いたしました。伊能智明専務理事(16期)の司会のもと梅澤 猶支部長(16期)の開会の挨拶に続き 来賓として同窓会本部から竹内千惠会長が同窓会としてより一層の熱意をもって大学や学生への支援を行っていることを述べられ、大学からは大久保力廣歯学部長が出席され、現在進められている大学教育のさまざまな改革について述べられました。
総会は小林(吉中)律総務理事(14期)の点呼にて会則第15条に則り成立となりました。議長を梅澤支部長、桐原仁子先生(3期)が議事録署名人に選任され伊能専務理事の会務報告の後、議事を進行しました。霜鳥博一会計担当理事(38期)の決算報告、竹中和恵監査(2期)からの監査報告などすべての議案は成立し、田中仁一郎副支部長(13期)の挨拶で閉会となりました
2年以上に亘るコロナ禍により、同窓生の皆様には大変なご苦労とご心配の中過ごされているものと存じます。ワクチン接種や経口治療薬の開発など科学の進歩で新しい日常が構築され、早く安心できる日々となるよう願っております。
今後も東京都支部として同窓生や母校学生のために微力ながらできることを模索してまいります。

令和4年度保険講演会(オンライン開催)
●日時:令和4年(2022年)4月24日(日)15:30 より
令和4年4月24日、同日に開催された鶴見大学歯学部同窓会東京都支部総会に引き続いて令和4年度保険講演会をオンラインにて開催し27名の参加がありました。
講師には東京歯科保険医協会の会長で、当会の理事も務めていただいている坪田有史先生(14期)をお招きしご講演して頂きました。
講演では先日改定のあった令和4年診療報酬改定を踏まえた内容はもちろん、最新の疑義解釈や近年の診療報酬改定の分析、本年度末には多数の方が対象となる歯初診の届出、オンライン資格確認や金属の高騰問題と、限られた時間ではありましたが幅広くも非常に密度の濃いご講演をして頂きました。
質疑応答の時間には、本会理事で昨年の6月より東京都社会保険診療報酬支払基金審査委員に着任された清水正史先生(14期)からもご解説がありました。
歯科保険医協会の会長と現役の審査委員から揃って解説が受けられる講演会は全国的に見ても非常に稀有であり、講演会は最後まで非常に熱を帯び、好評のうちに閉会となりました。
当会では保険に明るいこの状況を活かし、活動の一環として今後もこのような企画を適宜開催し、会員に対して魅力的で価値ある情報提供を継続していきたいと考えております。

第14回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー
●日時:令和3年(2021年)10月22日(金)17:00 より
鶴見大学記念館第2講堂にて
令和3年(2021年)10月22日(金)17時より鶴見大学記念館第2講堂にて「第14回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー」が開催されました。
このセミナーは、東京都支部が鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2から卒直後研修医の研修事業の一つとして委託を受け、毎年本支部が開催しているものです。例年このセミナーは研修医全員が大学に集まっている4月初旬に、本支部役員4名が講師を務める形式で約3時間にわたって開催していました。しかし、今回のセミナーは新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない状況を考慮し、講師を一人(田中仁一朗副支部長のみ)に絞り、時間も70分に短縮して開催しました。また、三密回避のため、受講者を年度後半に大学で研修する方々に限定しました。
内容はカルテ・レセプト総論、保存・補綴領域の保険診療の流れ、本支部の活動紹介でした。研修医は年度前半の6か月を開業医などで臨床経験を積み、レセプトコンピューターにも慣れてきているようで、診療後の疲れがあるにもかかわらず、熱心に聴講していました。そして終了後にも具体的な質問が寄せられ、講演者としても例年以上の手ごたえと嬉しさを感じたセミナーでした。
感染者数が減少傾向にあるとはいえ、コロナ禍が続く状況下でこのセミナーを開催することができました。今後も本支部は研修医の先生方の要望に応えられるセミナーを目指していきます。貴重な教室会の時間をセミナーに割り当てて下さった山口博康学内教授、小野寺進二先生をはじめとする総合歯科2の先生方に感謝いたします。
第1回 みんなで学ぶ勉強会「気楽に学ぼう 東京鶴見塾」
2年にも及ぶコロナ禍のなかで講演会などを開催できずにいましたが、気軽に参加していただけるように初めての企画として、質問OK・聞きたいことはその場で聞ける勉強会をコンセプトに令和4年1月26日20時よりWebにて「気楽に学ぼう 東京鶴見塾」を開催しました。
今回は「歯科医院の事業承継を考える」をテーマに坪田有史先生(14期)(坪田デンタルクリニック院長、鶴見大学歯学部同窓会東京都支部理事、東京歯科保険医協会会長)に講演していただきました。
事業を継承や廃業のための基本的事項などをご講演の後、参加の方々の事業継承の実経験や将来の事業継承、事業を廃する準備の心構えなど皆さんに発言していただき勉強会と意見・情報交換という両面からも意義のある時間になりました。
今後も不定期ではありますが、この勉強会を継続していきたいと考えています。

第13回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー
●日時:令和3年(2021年)5月14日(金)17:00 より
鶴見大学記念館記念ホールにて
令和3年(2021年)5月14日(金)17時より鶴見大学記念館記念ホールにて「第13回 研修医のためのカルテ記載基礎セミナー」が開催されました。
このセミナーは、東京都支部が鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2から卒直後研修医の研修事業の一つとして委託を受け、毎年本支部が開催しているものです。例年このセミナーは研修医全員が大学に集まっている4月初旬に、本支部役員4名が講師を務める形式で約3時間にわたって開催していました。しかし、今回のセミナーは新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない状況を考慮し、講師を一人(田中仁一朗副支部長のみ)に絞り、時間も80分に短縮して開催しました。また、三密回避のため、受講者を年度前半に大学で研修する方々に限定し、開催場所も教室ではなく、広いホールにしていただきました。
内容はカルテ・レセプト総論、保存・補綴領域の保険診療の流れ、本支部の活動紹介でした。研修医は1か月半の臨床経験を積み、レセプトコンピューターにも慣れてきているようで、診療終了後の疲れがあるにもかかわらず、熱心に聴講していました。そして終了後にも具体的な質問が寄せられ、講演者としても例年以上の手ごたえと嬉しさを感じたセミナーでした。
このセミナーは、10月以降、年度後半に大学で研修する方々にも実施する計画です。貴重な教室会の時間をセミナーに割り当てて下さった山口博康学内教授、小野寺進二先生をはじめとする総合歯科2の先生方に感謝いたします。
第18回 定期総会開催報告
●日時:令和3年(2021年)4月25日(日)15:10 より
Zoom使用によるオンライン総会
1年以上に及ぶ新型コロナウィルス感染拡大はいまだ収束せず、会員の皆様には大変なご苦労とご心配の中過ごされているものと存じます。
今年度も定期総会は3回目の緊急事態宣言が発令された中で作年に続きオンライン会議として開催いたしました。
来賓として同窓会本部より竹内千惠会長から同窓会としての大学や学生への支援やかかわり方を述べられ、同窓としての母校、歯学部生への熱意が伝わってきました。大学からは大久保力廣歯学部長・山本雄嗣教授・近藤壽郎客員教授が出席され、母校鶴見大学歯学部が置かれた現状についての詳細とともに、教育改革の促進、student firstの教育システムの構築、早期からの国家試験への取り組み、並びに大学教員の体質の問題点を指摘され今後の大学教育に臨むなみなみならない強い決意が伝わってきました。また大久保歯学部長から昨年東京都支部より寄贈されたサ-モグラフィカメラへの謝辞を述べられました。
今回の総会では次期会長として梅澤 猶 支部長(16期)が監事も東川輝子先生(2期)竹中和恵先生(2期)が再任され、相談役に竹内千恵先生(3期)、西澤均先生(7期)の再度承認もされました。本年度より当支部から社会保険審査員への就任も決まり、このコロナ禍のなかでも東京都支部として支部会員や母校学生のために微力ながらできることを模索してまいります。
ワクチン接種も始まりいよいよ今後の社会活動に期待が出てまいりました。早く新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が終息し安息な日々が戻りまた以前のように人が気兼ねなく集える日を願います。

第17回 定期総会開催報告
新型コロナウィルス感染拡大の中、会員の皆様には大変なご苦労とご心配の中過ごされているものと存じます。今年度の定期総会は首都圏に緊急事態宣言が発令され集会の自粛を求められたことより通常通りの形式では不可能と判断しWeb会議として開催いたしました。
●日時:令和2年4月26日(日)午後3時10分より
Zoom使用によるWeb総会
佐古副支部長の開会の辞の後、武田総務理事が点呼を行い出席19名、委任状提出者数113名で会則第5章第15条により総会は成立となりました。梅澤支部長の挨拶の後、今回の総会では異例ではありましたが梅澤支部長が議長に選出され、会務報告に続き議事に移り、賛成多数にて無事すべての議案は承認されました。最後に田中副支部長の挨拶にて閉会となりました。
初めての試みではありましたがリモートであっても会議への参加・発言など問題はなくスムースな会議進行でした。今回の総会は今後世の中で提案されていく新しい生活スタイルの一つとなるのかもしれません。しかし人と人とのつながりは実際に会って顔を見て話して生まれるものではないかと思います。 早く新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が収束し安息な日々が戻ることを期待し、来年は総会にて会員一同会せるようにと願うばかりです。

令和元年度医療管理講演会

梅澤 猶 支部長
令和元年度の医療管理部講演会を令和2年2月16日(日)14:00から東海東京証券 オルクドール・サロンTOKYOにて開催致しました。
本年度は、渡部 憲裕 先生 鶴見大学歯学部卒業(11期生)及び 西原 泰浩 氏 ソニー生命エグゼクティブプランナーに講演をお願いし、東京都支部の会員や他学の先生、スタッフの方々合わせて36名のご参加をいただきました。
参加の方々から質問も活発に行われ講演会後の懇親会でも講師の先生にいろいろとお聞きされていたようです。
演題:『令和時代の新しい歯科医院経営・継承方法と、お金についての考え方』

渡部 憲裕 先生 鶴見大学歯学部卒業(11期生)
・「院長不在でもまわるクリニックの仕組み」の必要性・「院長不在でもまわるクリニックの仕組み」の作り方
・「院長不在でもまわるクリニックの仕組み」達成とその後
についてお話しいただきました。
また、クリニックの将来について、クリニックの出口は、「廃院」か「売却」、「継承」の3つがあります。
「廃院」は文字通り、クリニックを閉鎖してしまうこと。「売却」と「継承」は似ているように感じるかもしれませんが、全く異なる性質を持っています。「売却」が"箱"を売り買いするだけであるのに対し、「継承」は、そのソフトやハード、スタッフ、患者さまなど、全てを引き継ぐというものです。
経営者である以上、もちろん「廃院」は避けなければならない事態です。歯科医師の先生方にぜひとも心の片隅にとどめておいて欲しいのは、次の世代へバトンを繋ぐことの重要性です。手から手へ伝わっていくバトンは、手渡す側の先生がきちんと準備をして、明確にその意志を表示しなくては、絶対に受け手には渡りません。
そのためにも、「売却」ではなく「継承」を意識したクリニック作りが非常に重要になってきます。クリニックの規模や立地、院内のルールなどの条件の部分や、医師の教育やスタッフのマネジメントなどを意識して行えば、院長が不在でも回るようなクリニックをつくることが可能です。自分がいなくなっても回る形を作ってしまえば、あとはそれを継承するだけなのです。

西原 泰浩 氏 ソニー生命エグゼクティブプランナー
歯科医院の経営において、個人と医療法人との場合に、お金についての考え方は別であるとのこと。法人の先生は退職金の取り扱いについて、ご自身の給与所得多くするよりも退職金等を上手く利用する方が、給与所得にかかる所得税と退職金所得にかかる所得税の差により、手元に残るお金が多くなるとのこと。また、人手不足が言われている咋今、従業員(歯科医師・歯科衛生士・歯科助手)の定着化を目指して、給与体系を整える方法。また、銀行預金の超低金利の現在において、銀行に定期預金等をして資産が作れるか。
・iDeCo(個人型確定型拠出年金)
・小規模企業共済
・積立NISA
等の資産形成、資産設計のプロセス等についての講義がありました。

第10回研修医のためのカルテ記載基礎セミナー開催
●平成29年4月8日(土) 14:00~17:00●場所 鶴見大学歯学部付属病院5階第3講堂
●講師 大久保 勝久(鶴見大学歯学部同窓会東京都支部連合会会長)
大島 晃(同会顧問)
谷中 信彦(同会理事)
藤野 寿夫(同会理事)
座長 田中 仁一朗(同会副会長)
●参加人数 卒後研修医52名
総合歯科2教員4名(山口博康講師、小野寺進二先生、岩瀨弘和先生、鈴木絵里先生)
●内容
大島顧問:望まれるカルテ~入門編~
藤野理事:充塡、歯内療法、歯周病の保険診療の流れ
谷中理事:歯冠補綴、ブリッジ、有床義歯の保険診療の流れ
大久保会長:研修医として踏み出す先生方へのメッセージ
東京都支部連合会・歯科医師会・歯科医師連盟についての説明
