栃木県支部(栃鶴会)学術研修会

　平成28年10月23日(日)宇都宮ケーオーデンタル研修室にて、先制医療研究センター　佐藤慶太教授(15期)に「法医鑑定における歯科医師の役割について―犯罪捜査から医療事故までの自験例―」という演題で講演いただきました。
　ご自身の経歴から始まり、先制医療研究センターの大学での位置を分かりやすくお話しいただいた後、法医学についての概要をお話しくださいました。平成25年には先生もご尽力され、警察等が取り扱う死体の死因又は身元の調査等に関する法律(死因身元調査法)で、歯科医の関与を明確に記載されるようになったそうです。続いて、自験例では競艇選手からストーカー殺人など、死因や凶器の推定についてお話しいただきました。
　休憩後、引き続き自験例のDNA判定における親子鑑定の話、医療事故についての話へと進みました。きちんと説明していても、カルテに記載がないと何の意味も成さないということを強調されていました。平成27年から医療事故調査制度が始まり、予期しない死亡事故において自分たちの側で院内調査をできるようになったそうです。最後に、大規模災害について詳しいお話がありました。来る可能性に備えるべく、気の引き締まる思いがしました。感謝状贈呈、出席者全員での記念撮影を経て閉会しました。懇親会には県歯会長の宮下均会長をお招きし、終始和やかな雰囲気のまま終了いたしました。

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