令和２年度 静岡県支部（静鶴会）総会・学術講演会報告

令和2年1月26日（日）静岡駅近くの紺屋町にある静岡駅前会議室において，静鶴会総会・学術講演会を開催いたしました．当日は急に冷え込んで本格的な冬の空模様でしたが，17名の会員と，会員の子弟で本学を卒業したご夫婦２名も講演会だけビジター参加をしてくれました．本部役員からは副会長として，さらに学術講演会講師として別部智司先生が理事（会計）の三浦弘美先生と足をお運びくださいました．
　静鶴会は諸事情から長期にわたり活動を停止していましたが，6年ほど前より活動再開に向けて取り組んだ結果，一昨年よりようやく支部会としての体裁が整ってきました．静鶴会の事業は［総会･学術講演会］，［愛知学院大･奥羽大との合同医療保険講習会（不定期）］，「会員慶弔事業］を主な活動としています．
　今回の総会出席者数は17名でとても充分とはいえませんし（名簿記載会員数は92名），年会費徴収率もきわめて低調です．総会における全員協議では参加者増をはかるアイディアを複数の会員からいただきました．そのうちの改革案として，イベント必要経費と支部会会務運営費を合算した会費設定をして，年会費をやめてみたらどうかという提案がありました．つまり，年会費を滞納してしまうと高額な未納年会費により出席へのハードルが高くなってしまうからです．このシステムの実現には総会での規約改正が必要ですし，各々のイベント参加費は今より高額になりそうですが，出席者増につながるのならば，理事会で検討する必要はあると思います．多くの会員に参加してもらい，会員同士および他大学同窓会との賑やかな交流ができるような静鶴会にしていきたいと考えております．
　総会に続き，別部智司先生に《安心安全な歯科臨床のための全身管理》という演題で学術講演をしていただきました．来院患者の全身状態を的確に把握できる問診票のご提示や，生体モニターから得られる心電図波形の注意すべきポイントを明快に解説していただきました．また，［感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン］に記載された，ハイリスク心疾患患者に行う抜歯，感根治などの施術前にアモキシシリン単回術前投与による菌血症発症予防の有効性についてご教示いただきました．明日の臨床に役立つ講演をしていただき心より感謝しております．
講演会終了後，昭和町に場所を変えて韓国料理店で懇親会を開催いたしました．おいしい料理とマッコリ，焼酎，ウーロン茶片手に大いに盛り上がったことはご報告するまでもありません．懇親会だと世代を超えて気軽に日頃の疑問や悩みを話し合ったり相談ができるいい機会だと改めて実感しました．支部会活動を再開して3年目ですが，次回はさらに多くの会員にお集まりいただき中断する前のような静鶴会になるよう努力してまいります．

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