新春を迎え、皆様におかれましては思いも新たに日々をお過ごしのことと存じます.
昨年は東日本大震災という未曾有の出来事の中で、同窓会も被災された会員の皆様への支援を第一に活動をして参りました.同窓の中にも大震災とそれに続いて起こった原発事故により被害を受けた方々が多数おられ、その方々に当面のお見舞いをさせていただき、その後に大規模な被害を受けた方々に皆様よりご協力をいただいた義援金をお届けするために各地を回らせていただきました.被災された方から生々しい被災の状況をお聞きし、また被災地の現状を見せていただきましたが、現場で見る光景は映像を通しては理解できない凄まじいものでした.そうした中で歯科医院の復旧再開に向けて前向きに取り組む同窓の仲間の姿には、唯々頭が下がります.その一方で原発事故により避難を余儀なくされた方々は、復旧の目途も立たず、苦難の日々が続いています.私たち同窓会は、本年も被災された皆様の支えとなれるよう努力をして参りたいと考えています.こうした苦しく厳しい状況が続く中で、私たちにとって一節の光明となったことは、昨年8月の歯科口腔保健法の成立でした.歯科界が60年余にわたり悲願としてきた法律が石井みどり議員をはじめとする与野党の歯科医師国会議員の一体となった尽力により成立に至ったことは大きな出来事でした.そしてこの法律の制定を受けて厚生労働省の中に歯科口腔保健推進室が設置され、法律の具体的運用についての議論がスタートしました.この議論を実りあるものとし、国民歯科医療の充実を通して歯科医師の活躍の場が広がることを期待してやみません.私たち同窓会は、会員を支え歯科の将来を明るいものとするために今年も活動をして参ります.
皆様のご支援ご協力を宜しくお願い致します.
末尾にあたり本年の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます.
同窓会会長 村田憙信
2012年12月号
2012年12月28日(金)掲載
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2012年11月号
2012年11月30日(金)掲載
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2012年10月号
2012年10月31日(水)掲載
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2012年9月号
2012年9月29日(土)掲載
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2012年8月号
2012年8月31日(金)掲載
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