鶴見通信(令和4年1月号)
新年のご挨拶
会員の皆様、明けましておめでとうございます.
良い年明けをお迎えのこととお慶び申し上げます.
さて、昨年11月の初web開催「ホームカミングデー」はお楽しみいただけましたでしょうか?コロナ禍だからこそ出来た企画で、会員の皆様の喜ぶお顔を思い描き委員会も1年半にわたり奔走して参りました.そこでホームカミングデーのオンデマンド配信期間を延長いたします.是非ご視聴ください.
また、世界中で異常気象による災害と新型コロナ感染症第6波の蔓延が続く中、昨年はオリ・パラの開催も無観客ながら無事に終わり、世界に向けて日本の責任を果たすことができたようでホッとしております.その大きな要因として、新型コロナウイルス感染症予防ワクチン接種が昨年2月に始まり11月には国民の8割の2回接種が終わり、感染者が激減し緊急事態宣言も解除されました.ワクチンの打ち手として歯科医師の動員も図られ、延べ19,000人の歯科医師が110万回の接種を行うなど献身的な行動に称賛が寄せられました.その後、カクテル療法・ブースター接種・感染予防薬など次々とコロナ感染症を抑える対応も出来るようになり“withコロナ時代”の幕開けの兆しが見えてきました.感染防止対策・重症化予防のどちらにも「口腔健康管理」が最重要と国民に認識され、さらに私たち歯科医師の担う役割は大きくなっていくことでしょう.さて、この2年間の総括として残念ながら入学式や精霊祭、卒業式など学校行事はコロナ禍のため軒並み中止となりました.それと同時に一昨年度の全国歯科大学同窓・校友会懇話会は中止、昨年はリアルとオンラインのハイブリット方式で参加し、私立歯科大学歯学部同窓・校友会連絡協議会(12校会)は2020年に会長・専務会議のみ開催し、2021年も講演会・懇親会なしのZOOM会議となりました.しかし、国家試験及び大学の変革には大きな進歩があり、昨年度の学校法人総持学園の評議員会において歯学部との太いパイプを作ることができました.特に歯科医師国家試験への対策が急務の中、学校法人総持学園・大学事務局・歯学部と同窓会がオール鶴見として立ち向かうことを共通認識しました.その上で6年生と既卒生の国家試験合格率を上げるだけではなく、基礎学力のある学生を集めることと現役学生の学力向上を同時に進め、オール鶴見で対処してゆく方針が決められました.
まず歯学部を浮上させるためには、留年率ゼロ・国家試験合格率100%で推移している優秀な編入生をより多く集めるため、同窓会からの入試方法の改革案が採用されました.それにより編入生の入試は理数系試験科目が省かれ、面接と小論文のみで入学しやすくなりました.また、大久保歯学部長企画の学納金の値下げと奨学金制度が大幅に改革され優秀な学生が集まり、学びやすい環境が整えられました.その上で編入生と一般入試の学生に向けて、入学後の基礎学力を補強するための補講が行われています.
次に大きな改善点として同窓会が既卒生国家試験対策をしたことから、大学にも既卒生対策委員会が立ち上がり、同窓会と既卒生対策委員会との連携で、既卒生も現役6年生同様に予備校講師の授業を受講でき、また現役6年生にも同窓会で作成した講義や既卒生への講義をLIVEとオンラインで受講できる等々相互乗り入れで様々な取り組みをし、効率的な学習サポートが可能となりました.さらに既卒生の自習室も大学会館に実現し、解らない問題を研修医に聞きながら学習するサポート体制を作り上げました.
同窓会の願いは、同窓生の子弟が安心して入学でき、また卒業生が誇りをもって活躍できる母校であり続けることであり、社会的に評価される鶴見大学歯学部にするため、今年も後方支援に徹してまいります.どうぞ更なるご支援・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします.
会長 竹内 千惠
〇国家試験直前対策セミナー
令和3年12月26日(日)大学会館メインホールにおいて、鶴見大学歯学部後援会主催・歯学部同窓会共催による「国家試験直前対策セミナー」が開催された.本セミナーでは、外部講師としてDES(歯学教育スクール)の吉川剛正先生と三井教裕先生をお迎えした.
新型コロナウイルス感染拡大第5波が収束したとはいえ、第6波到来への警戒は必要なため、受付時には受講生全員の検温と手指消毒を行い、ホールでは受講生は間隔をあけて着席し、出入り口は換気のために開け放つという感染予防対策を講じて開催した.
セミナー前半は吉川先生による小児歯科学の講義、後半は三井先生による「ターゲット」と題した講義でした.「ターゲット」というのは、文字通り国家試験直前対策に的を絞った内容で、基礎・臨床の全分野を網羅した講義でした.両先生ともに熱気を帯びた講義を展開し、受講生は国家試験受験、大学への通学、ウイルス感染のいずれにも不安を抱えつつも、全員熱心に受講していた.今回も前年度同様に、講義を収録し、登録した方(このセミナーの受講申し込み者、本学専任教員など)には期間限定で録画配信をした.
外部講師による国家試験対策セミナ―は、同窓会が後輩の国家試験本番での得点アップを願って企画しているものです.直近の第114回国家試験に合格した同窓生からも「昨年のセミナーで聴いたことが得点アップに役立った」という嬉しい声が寄せられている.同窓の先生方には、本学歯学部6年生や既卒受験生にお知り合いがいらっしゃるならば、本セミナーへの参加をお勧めいただけますと幸いです.
〇歯学部長へ国家試験合格祈願のお札贈呈
1月16日(日)竹内会長・中村常任理事・三浦理事及び津田事務局員総勢4名により、毎年鶴見大学歯学部国家試験合格祈願をしている亀戸天神を参拝し、合格祈願のお札を拝受した.そのお札を1月18日(火)竹内会長から大久保力廣歯学部長(11期:有床義歯補綴学講座教授)に手渡した.今期、オミクロン株の感染爆発によりワクチン接種は勿論のこと、感染力が強く若い人たちの無症状感染者が蔓延状況の中、感染していたら受験ができなくなるため、受験生はコロナウイルスにより、例年以上の精神的負担があることが推察される.昨年同様に大学の講師陣による集中講義を今年はプロカメラマンによるビデオ収録し、より質の良い画像のオンデマンド配信をし、国家試験弱点克服のために予備校講師を招聘し講義を行った.
更に後援会との共催で国家試験直前セミナーもリアル開催された.こちらも後日ビデオ編集をしてオンデマンド配信をすることにより、人との接触を最低限に抑えることができ、何時でも、どこでも、何度でも必要なところを勉強できるようになった.今年度は既卒生の自習室が大学会館内に設置され、研修医に聞きながら勉強できるシステムを12月と1月に実施した.
まさに大学・後援会・同窓会みんなが受験生をこの逆境から、手を差し伸べる並々ならぬ尽力をされている.既卒の受験生、現役の受験生の全てが合格することは、すでに歯科医師として働いている同窓先輩全ての願いでもあります.どうか、受験生皆が健康で平常心のもと、ベストコンディションで臨み自分の実力で合格し、鶴見大学の明るい未来を築き上げていただきたい.
☆☆☆☆お知らせ☆☆☆☆
ホームカミングデー実行委員会からのお知らせ
~第15報~
寒中お見舞い申し上げます.
「今年の冬」は1月にも雪が降り、「寒波」もたびたびやってきてとても寒い毎日ですが、皆様お元気ですか?1月20日は「大寒」でこの頃から2月の上旬にかけて最も気温が低くなります.更に、「東日本、西日本で平年より気温が低くなる」予想が出ていますので今後も厳しい寒さが続くようです.体調には十分気を付けてください.早いもので、「新型コロナウイルス感染症」が日本で初めて確認されて丸2年が経過しましたが、今年に入り日本でも新たな変異株、感染力の強い「オミクロン株」の感染拡大で1月は「新型コロナウイルス感染症」の史上最高の新規感染者数へと急増しました.
今後、「3回目のワクチン接種」、「新しい内服治療薬の承認、一般流通」、「新型コロナウイルス自体の弱毒化」も進んでいるという報道もあり、少し「新型コロナウイルス感染症」に対して明るい兆しが見えてきましたが、まだまだ油断することなく自分自身でも健康を守っていく必要があります.
同窓会は「親睦」が最も重要な役割の一つです.「Web」であっても同窓会会員の皆様と繋がって親睦が図れると信じています.何もないところからは何も生まれません.今回は会員の皆様の健康と確実に開催される事を考えて「Web」を選択し、開催出来たことは、次の世代への1つの歴史となりました.また実行委員会委員の頑張り、尚原副会長の広報活動への協力、森専務理事のビメオへの動画のアップロード、ホームページへの接続への協力なくしては、今回の開催はできなかったと思います.
そして今回、動画撮影、編集、配信の専門家であるプロトテックスの内藤浩之氏そしてスタッフの皆様には、動画撮影、編集、リハーサル、本番生配信にご尽力頂き、心より感謝の意を表します.
「ホームカミングデーオンデマンド配信」は延長になり、ホームページ会員登録をし、ホームカミングデーに参加される同窓の先生方は少しずつではありますが増加しています.更に、1度見た方でも2度目3度目を見て楽しんでいるという話も聞きます.1か月間の配信予定でしたが、好評であり、21のコンテンツということもあり、ボリューム満点なので十分な時間を取ろうと、11月の理事会にてオンデマンド配信の約2~3か月延長が決定しました.せっかく延長しましたので、皆様のお力をお願いして、更にホームページへの会員登録を増やし、ホームカミングデーに参加される会員の皆様を増やしたいと考えています.各支部、各卒業期におかれましては「こまめな周知」にご協力お願いいたします.ホームページでも会員登録しやすいように、見やすく大きな会員登録専用のアイコンを作りました.
21コンテンツ
<挨拶>
1.鶴見大学歯学部同窓会 会長 竹内千惠(3期)
「おかえりなさい! 鶴見の丘へ」
2.鶴見大学・短期大学部 学長 中根正賢
歯学部の未来へ向けて
3.鶴見大学歯学部 歯学部長 大久保力廣(11期)
大学の現状と今後の展望
4.鶴見大学歯学部附属病院 病院長 五味一博(6期)
歯学部附属病院の現状
<恩師インタビュー>
5.鶴見大学 名誉教授 瀬戸晥一先生(インタビュアー: 日髙常任理事)
6.鶴見大学 名誉教授 細井紀雄先生(インタビュアー: 森専務理事)
<学術講演会>
7.口腔機能診療科 学内教授 中川洋一先生(5期)
「舌に関するあれこれ」
8.東京都開業 三浦弘美先生(14期)
「訪問歯科診療の実例と取り組み」
9.有床義歯補綴学講座 学内講師 新保秀仁先生(28期)
「デンチャースペ-スを考慮した有床義歯補綴治療 ~発音を利用するピエゾグラフィ-について~」
10.有床義歯補綴学講座 学内講師 新保秀仁先生(28期)
「有床義歯分野における3Dプリンタの活用」
<講座探訪>
11.口腔微生物学講座 学内教授 大島朋子先生(12期)
12.保存修復学講座 教 授 山本雄嗣先生(14期)
<支部情報>
13.北海道支部 14.岩手県支部 15.千葉県支部
16.東京都支部 17.大阪支部 18.九州支部
<最近の鶴見情報>
19.大学最新情報
20.最新の鶴見の街散歩
21.全国の同窓の皆様にご挨拶
「ホームカミングデー」の21のコンテンツはオンデマンド配信を2~3か月ほど延長することになりました.ぜひ多くの会員の皆様に「ホームページ会員登録」をお願いし、視聴していただきたいと考えています.そして、ホームカミングデーだけではなく、ホームページでは会員の皆様の役に立つ情報を随時更新していますので、お役立てください.
また、2022年11月20日日曜日に開催が延期されました、鶴見大学歯学部創立50周年記念事業への支援についても協力していきますので、同窓会会員の皆様のご理解ご協力よろしくお願いいたします.
最後に、新型コロナウイルス感染症蔓延の状況下に於いても、更に親睦を深めることで希望に繋げたいと思います.
◆令和3年度永年勤続者(20年)表彰
表彰者氏名
朝田芳信(小児歯科学教授)
平井真也(21期:クラウンブリッジ補綴学助教)
◆医療管理部門からのお知らせ
○「令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止継続支援補助金」について
http://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21485.html
申請期限1月31日まで 申請し忘れのないように
・電子申請より申請
・電子申請による申請が困難な場合
郵送での申請方法について、厚生労働省医療提供体制支援補助金コ-ルセンタ-にお問い合わせください.
0120-336-933(受付時間 平日9:30~18:00)
・申請方法・記載例参照
申請画面→アカウント作成→メ-ルアドレス+任意パスワ-ドでログイン→マイページ右上の「新規医療機関等の申請する」をクリックしてすすめる.
10桁医療機関コード・施設累計は無床歯科診療所を選択し入力・振り込み希望口座名・申請内容等、入力して申請してください.
2022年診療報酬改定についての現時点での中医協資料
○令和4年度診療報酬改定の基本方針
参考資料(令和3年12月10日 社会保障審議会医療保険部会・社会保障審議会医療部会資料)
https://www.tsurumi.gr.jp/contfile/6c/61e4d1ec6ee6c-1.pdf
○令和4年度保険医療材料制度(歯科用貴金属材料の基準材料価格改定)の見直しについて(案)(中医協総会資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000883304.pdf
・2022年4月より変動幅に関わらず、素材価格に応じて年4回改定することが1月19日(水)提案され金パラの価格改定の方法が変わる見込み.
○事業復活支援金申請の詳細が発表されました
事業復活支援金の詳細について
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_fukkatsu/pdf/summary.pdf
(2022年1月26日時点版 経産省・中小企業庁長官官房総務課)
・12月末にご案内した「事業復活支援金」が、決定いたしました
・対象:新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者
・2021年11月~2022年3月のいずれかの月の売上高が、2018年11月~2021年3月までの間の任意の同じ月の売上高と比較して50%以上または30%以上50%未満減少した事業者
例:今年1月の売上が2019年の1月、2020年の1月、あるいは2021年の1月、過去3カ年の同月と比較しいずれかの年と比較し30%以上売上高が減少していた場合申請可能となります.
・給付上限額:個人事業主の場合、30%から50%
未満の売上減少率で30万円、最大50万円
・申請期間:2022年1月31日~5月31日まで
・概要:申請要領参照
※個人事業主は、去年と比較の場合確定申告書早期作成が必要
留意事項:申請には登録確認機関により売上額の原書を事前確認してもらう必要がある
・問い合わせ 0120-789-140
(受付8:30~19:00 土日、祝日含む全日対応)
○事業復活支援金リ-フレット
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_fukkatsu/pdf/leaflet.pdf?0126
申請についてご利用ください
○医療従事者である濃厚接触者に対する外出自粛要請への対応について(厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部)
https://www.mhlw.go.jp/content/000883316.pdf
令和4年1月18日一部改正
濃厚接触者となった医療従事者が、要件・注意事項を満たす限りにおいて、医療に従事することは不要不急の外出に当たらないことを示すこととなった。
◆令和3年度卒業予定の歯科衛生士の採用をお考えの同窓会会員へご案内
歯科衛生士の採用については近年、困難を極めており、開業している同窓会会員の皆様はご苦労をされていると推察いたします.そこで、鶴見大学短期大学部にある歯科衛生士科の卒業生の採用を少しでも多く実現できないかと竹内会長を中心に本部同窓会は考えております.そこで、数年前より、大学事務部のキャリア支援課と連携を模索した結果、求人情報の閲覧に際し歯学部同窓会会員の求人票を別枠で閲覧できるように設置していただけるとのご理解をいただきました.求人の現状は卒業生予定者の約150名に対して7-10倍の求人があるようで、その中で、歯学部同窓会会員の求人票を少しでも目立つ場所に設置いただけることとなりました.同窓会事務局を通じて、キャリア支援課に求人票を提出することで以上のような便宜が受けられますので、求人のご要望がある同窓会会員は、所定の求人票の様式に記載の上「本部同窓会事務局」へ書類を送付してください.
※求人票の閲覧は昨年7月より開始されておりますのでお早めのお申し込みをおすすめいたします.
https://www.tsurumi.gr.jp/page.php?ctype=17
☆第9回 理事会summary☆
協議事項
(1) 本年度収支中間報告と来年度予算・事業計画について
(2) 47期生入会式(1月31日)記念品について
(3) 第69回評議員会(会長・監事選挙)について
(4) 研修医会長講義について
(5) 医療管理セミナーについて
(6) 国試陣中見舞いの件
(7) 2022年度会議日程について
(8) その他
・副会長交代について
・事務局職員募集について
詳細は同窓会HP「会員ページ」をご覧ください.
◆同窓会HPでは・・・
・学術PGC、研修会、本部・支部・同期会の活動等の情報
・医療政策や社会保険情報、給付金情報、ワクチン情報の配信
・セミナーへの参加など皆様のお役に立つ情報をお知らせしております.
同窓会HP会員登録方法
下記QRコードよりメールアドレス、パスワードご自分の姓(旧姓)名、期を入力してご登録ください.設定したメールアドレスに確認用メールが送信されてきます.
メール文中のURLをクリックされますと会員登録が完了します.
https://www.tsurumi.gr.jp/regist.php
◆セミナーの開催や既卒生のオンデマンド配信のために
事務局のICT化を進めております.
※お問合せ等は、同窓会事務局まで
TEL:045-581-1080 FAX:045-582-8929
2022年12月号
2022年12月28日(水)掲載
|
2022年11月号
2022年11月30日(水)掲載
|
2022年10月号
2022年10月31日(月)掲載
|
2022年9月号
2022年9月30日(金)掲載
|
2022年8月号
2022年8月31日(水)掲載
|