鶴見通信(令和4年10月号)
〇歯科医師国家試験支援セミナー開催
令和4年(2022年)9月上旬、関係各位の多大なるご協力のお陰で例年より早い時期に鶴見大学歯学部同窓会主催「歯科医師国家試験支援セミナー」の第116回国家試験対策講義を公開しました.
2018年度と2019年度には学内にて対面形式で開催された本セミナーですが、2020年度、2021年度は新 型コロナウイルスの感染拡大によりオンデマンド型オンラインセミナーとして開催しました.今年度もコロナ禍が続いている状況を考慮し、同様のオンデマンド型配信で開催しました.講師は鶴見大学歯学部で教鞭をとっておられる9名の先生方に受け持っていただき、19本の講義動画に加え14本の講義資料を配信することができました.
セミナーの受講対象者は既卒国試受験生と歯学部6年生に限定し、既卒受験生には同窓会が独自に構築したシステムで配信し、6年生への配信は歯学部のご協力により、学内のシステムで配信させていただきました.また、コロナ禍ゆえに始まったオンデマンド型オンラインセミナーですが、「いつでも・どこでも・何度でも」受講できるセミナーの開催体制を確立できました.また、過去2年間の講義動画で講師の同意を得たものは通年継続配信が可能となり、講義動画も充実したものとなってきました.
同窓会としては、次年度以降も受講生のニーズに応え、社会状況に合った形で本セミナーを開催していきたい.
○江川辰三猊下荼毘式禮(通夜・本葬儀)に竹内会長が信徒総代として両日参列した
令和3年9月17日に本山独住第二十五世江川辰三猊下(禅師様)がご遷化され、令和4年9月13日(火)大夜法要(通夜)が總持寺太祖堂で午後3時より午後6時半まで執り行われた.※大夜とは大帰夜の略.一度行き再び帰らない夜の意.葬儀執行の前日の夜をいい、一般にいう通夜式の事です.
翌9月14日(水)には荼毘式(本葬儀)が午前9時より同じく太祖堂で江川辰三禅師様に所縁のある宗派を越えた僧侶の方々240名余りが奠湯仏事(故禅師様の長い旅たちに際し、温かい蜜湯をお供えする仏事)・奠茶仏事(香り高いお茶をお供えする仏事)・秉炬仏事(法炬のお作法で行う荼毘の儀式)が一糸乱れず遂行された.そのほかの参列者はご親族・ご地元の檀信徒の方々や多くの関係者と当日駆けつけた禅師様に教えを乞うた方々、総勢500人余りが荼毘式禮に参列した.本来ならば一人でも多くの方にご参列いただきたい思いから、新型コロナウイルス感染防止のために、法要の様子がyoutubeでLive配信された.
https://www.youtube.com/watch?v=5FSZZFSc1BI&t=9464s
○第20回同窓会論文賞選考結果報告
9月27日(火)19時より、Zoomオンライン会議において第20回同窓会論文賞第2回選考委員会が開催され、選考委員4名の教授による査読結果をもとに厳正な選考が行われた.
その後、10月20日(木)に開催された第7回理事会において同窓会論文賞に新保雄大先生(43期)、同窓会論文奨励賞に中村那々美先生(37期)、早川佳男先生(41期)、野々山駿先生(41期)の3論文に決定した.授与式は後日行う予定である.
〇令和4年度総合歯科2臨床研修同期会 開催
大学連携推進部門では、今年度より総合歯科2臨床研修同期会と銘打ち、今年度母校附属病院総合歯科2にて臨床研修される、他大学出身者を含む68名の皆様に対し、国家試験合格祝いとして、御祝品(クオカード1,000円分)を贈呈することとした.
令和4年9月29日(木)午後5時30分より、鶴見大学記念館地下の記念ホールにて、本部役員14名が出席し催行された.呉副会長による開会の辞を経て、竹内会長による挨拶がなされた.次に、この会の開催趣旨及び当会事業である就職支援事業、並びに国家試験合格直後者へのアンケートの説明がなされ、竹内会長から研修歯科医代表者にクオカードと求人票が手渡された.
最後に、森専務理事が閉会の辞を述べた.
○神奈川県支部令和4年度医療安全講習会
9月29日(木)午後7時より東芝林間病院口腔外科部長 馬杉 亮彦先生(22期)による講演が、神奈川県歯科医師会館およびZOOMのハイブリッドにて、関 龍彦常務理事(16期)司会のもと、三浦徳明会長(6期)の挨拶で開会した.
演題は新型コロナウイルス感染症の現況と薬剤関連性顎骨壊死についてです.
現在新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は私たちの日常生活や臨床に様々な影響を与えておりますが、実際東芝林間病院に於いては実際地域の2次医療機関として第7波はどのような状況であったのかを詳しく説明された.特に7月からは検査数が非常に上昇し陽性率も上昇しており、医師も看護師も3分の1くらいが感染し、病院が非常に大変な状態であったことから、この第7波の経験を活かし、つい先週から検査体制をさらに拡充したとのことであった.
また、今回、COVID-19の特徴や全身疾患との兼ね合い、DNAウイルスとRNAウイルスの話もしていただきとても勉強になった.全身疾患として高血圧そのものは重症化のリスクに関して根拠はないが、合併症で様々な病気をもっている可能性があるので注意が必要であり、また何より注意が必要なのは糖尿病で様々な問題を引き起こし、重症化のリスクとなるため、こちらは徹底的な管理が必要であると聞き、私個人としては、普段の診療から全身疾患の把握をさらにしっかり確認していこうと決意した.
続いて、薬剤関連性顎骨壊死についてお話をされた.
顎骨壊死に関しては2016年の顎骨壊死検討委員会(6学会を中心)がポジションペーパーを書かれているので、基本はそれに準じて治療していくこととなるとのことでした.ただ、休薬に関しては、2016年のポジションペーパーでは休薬推奨となっているものの2020年の日本口腔外科学会誌では、保存療法を行う場合は休薬、外科療法例では術前3か月の休薬は治癒率に差はないとさらに詳細に報告されていると述べた.また、抜歯するか保存するかということに関しては、抜歯が必要と判断された場合は基本的には残しておいても発症する可能性があるので抜く方向で考えて良いとのことで、抜歯創に関しては内服などの低用量では開放、高用量では可及的に閉鎖するとのことでした.そして、エビデンスはないが、やはり口腔衛生状態を良好に保つことが大切であろうと締め、最後に2症例を供覧させていただいた.
講演の最後にはいくつかの質疑応答があり、私としてはとても楽しかった.本講演会は、高橋秀岳副会長(15期)の挨拶で閉会となった.
吉武 秀(36期)
○第58回紫雲祭開会式に本会役員が出席
10月15日(土)9時30分より、鶴見大学記念館1階大学食堂において紫雲祭開会式が開催された.今年度は3年ぶりの対面開催となった.本会より野村組織理事、早川組織理事の2名が出席した.始めに中根正賢学長の祝辞、続いて全学学生委員長 鈴木一馨先生(文化財学科准教授)より挨拶の後、学生を代表して紫雲祭実行委員長 谷口南実さん(日本文学科2年)から挨拶と開会宣言が行われた.今年度のテーマは「雲外蒼天」であった.これは、「努力をして苦しみを乗り越えれば、素晴らしい結果が待っている」という四字熟語である.「新型コロナウイルス蔓延という環境下でも、努力をすれば必ず報われるということが紫雲祭を通して学生および実行委員に伝わるように」という願いが込められているそうだ.
○九州支部第40回総会・懇親会に本部役員が出席
10月22日(土)18時より令和3年度鶴見大学歯学部同窓会九州支部第40回総会が第75回九州歯科医学大会の開催に併せて、開催地鹿児島市の西川 雄一先生(19期)が副社長を務めるホテルレクストン鹿児島の料亭竹千代にて行われました.出席者は、九州支部会員21名、大学より近藤教授、同窓会本部より竹内千恵会長の計23名でした.
総会は、園田清志副支部長(7期)の開会の辞にて始まり、山内和久支部長(6期)の挨拶、同窓会本部の竹内千恵会長(3期)の挨拶後、議事へと移り、令和3年度会計決算、令和4年度事業計画、予算案について承認され、第41回鶴見大学歯学部同窓会九州支部総会、支部創立40周年、名簿作成、メーリングリスト、鶴見大学歯学部九州人会などについて協議され、三宅仁三郎副支部長(8期)の閉会の辞にて終了しました.
その後、来賓の歯科医学教育講座 近藤壽郎客員教授より大学歯学部の近況、特に歯科医師国家試験についての報告と今後の対策について、新入生増加に対する策など鶴見大学歯学部再生について熱い説明がなされました.
その後、鹿児島県の先生方に準備していただいた懇親会に移行しました.懇親会は、門松秀司先生(28期)の進行で、前支部長 丸田健司先生(6期)の挨拶、顧問 榎本道典先生(4期)による乾杯で始まり、各県各会員の近況報告などが行われ、盛会となり濱田直光先生(7期)の挨拶、永田聡先生(30期)の一本締めにて閉会しました.
二次会も、近藤教授、竹内会長をはじめ多くの参加があり楽しい鹿児島の夜となりました.コロナ禍により3年ぶりの開催になりましたが、コロナに負けず普通の日常を取り戻すべく中止にせず、開催して本当に良かったと思います.
塩山 秀哉(13期)
○茨城県支部第38回総会に本部役員が出席
令和4年10月23日(日)茨城県支部(鶴水会)第38回総会が開催され、本部より長谷部和子会計常任理事(3期)が出席した.
渡邉恭伸専務理事(11期)の司会進行のもと、副支部長平井 豊先生(16期)の開会の辞、続いて支部長渡邊 昌勇先生(11期)の挨拶は体調不良により急遽欠席となり、平井先生が代わって対面での総会が開催できて喜ばしい旨の挨拶をされた.
鶴見大学歯学部報告として、下田信治 口腔解剖学教授が国家試験・大学改革等についてお話された.
本部からは、会長が九州支部総会のため出席できず代わりに長谷部常任理事が同窓会報告をした.この際、会長から託された評議員会における渡辺理事長のごあいさつ文を配布した.同窓会報告としては、国家試験支援セミナー等の開催や大学連携推進部門のアンケート調査など、大学との連携強化を図り、既卒生を含めた準会員の支援を行っていることを報告した.また、歯学部創立50周年記念式典・式典前夜祭・花村典之先生を偲ぶ会のご案内と一人でも多くの優秀な学生の入学へのご協力をお願いした.
続いて、出席者・委任状の確認がなされ、総会が成立することが宣言され、議長選出に移った.執行部案により、千 錫男先生(15期)が議長を務められた.
①第1号議案 令和3年度事業報告を承認する件
②第2号議案 令和4年度事業案を承認する件
③第3号議案 令和3年度会計報告を承認する件および会計監査報告
④第4号議案 令和4年度予算案を承認する件
①・②は渡邉専務より報告され、可決承認された.
③・④は会計の足立宗行先生(18期)より説明、監事の塩野宗則先生(5期)より監査報告の上、可決承認された.
続いて、当日欠席された茨城県議会議員 設楽詠美子先生(25期)の挨拶文が紹介された.
当日出席された新しく支部会員になった3名の先生が紹介され、それぞれご挨拶された.
工藤大典先生、工藤幸恵先生(共に37期)・小原直樹先生(35期)最後に水上正人先生(16期)の閉会の辞で総会は終了、懇親へと移った.
☆☆☆☆お知らせ☆☆☆☆
◆ホームカミングデー実行委員会からのお知らせ
~第25報~
「新型コロナウイルス感染症オミクロン株 BA5」による感染拡大も落ち着いてきており、「オミクロン株BA4.5 対応 2 価ワクチン」の接種も開始され、社会は「新型コロナウイルス感染症」とともに生きていく方向で進んでいます.
大久保歯学部長からの要請を受け、ホームカミングデー実行委員会は現在、2022年11月20日(日)「歯学部創立50周年記念事業」の前日に「同窓会主催・歯学部創立 50周年記念事業前夜祭」の開催に向けて準備を進めています.日時は、11月19 日(土)17時30分開場、18 時開宴、20時30分閉宴予定です.少し遅れてしまうという方でも随時ご参加いただけます.開催会場は、地下鉄日本橋や東京駅から徒歩数分で、※日本橋高島屋三井ビルディングの「東海東京証券株式会社 オルクドール・サロン TOKYO」です.申し込みは8月に発送した会報に同封のチラシから、FAXもしくはQRコードでお申し込みください.事務局へのお電話でも大丈夫です.会場が大変わかりにくく、会場への道筋には案内板を持った担当者がご案内する予定でおりますので、初めての方でも安心してご来場できます.また、当日16時より会場の隣で『花村先生を偲ぶ会』も開催しております.こちらは参加費無料・平服でご参加ください.なお、当日会場がわからずお困りの際は、同窓会事務局にお電話ください.当日は事務局にかかってきた電話を携帯電話に転送設定しておりますので、ご遠慮なく045-581-1080までお問い合わせください.田中総務常任理事が電話対応いたします.是非、同窓会会員の皆様の親睦にお役立てください.多くの会員の皆様のご参加をお待ちしています.
同窓会は「親睦」が最も重要な役割の一つです.「Web」 であっても同窓会会員の皆様と繋がって親睦が図れる と信じています.何もないところからは何も生まれません.「2021 年ホームカミングデー」は会員の皆様の健康と確実に開催される事を考えて「Web」を選択し、「ホームカミングデー」を開催出来たことは、次の世代への1つの歴史となりました.その歴史の1ページを「ホームカミングデーライブラリー」として暫くホームページの中においておくことになりました.支部会員、同期会員の皆様にもお知らせして頂き、ぜひ皆様でご覧 ください.また、1度見た方でも2度目3度目を見て楽 しんでいるという話もよく聞きます.
※場所が分からない時には、【日本橋高島三井ビルディング】で検索してください.
21コンテンツ
<挨拶>
1.鶴見大学歯学部同窓会 会長 竹内千惠(3期)
「おかえりなさい! 鶴見の丘へ」
2.鶴見大学・短期大学部 学長 中根正賢
歯学部の未来へ向けて
3.鶴見大学歯学部 歯学部長 大久保力廣(11期)
大学の現状と今後の展望
4.鶴見大学歯学部附属病院 病院長 五味一博(6期)
歯学部附属病院の現状
<恩師インタビュー>
5.鶴見大学 名誉教授 瀬戸晥一先生
(インタビュアー: 日髙常任理事)
6.鶴見大学 名誉教授 細井紀雄先生
(インタビュアー: 森専務理事)
<学術講演会>
7.口腔機能診療科 学内教授 中川洋一先生(5期)
「舌に関するあれこれ」
8.東京都開業 三浦弘美先生(14期)
「訪問歯科診療の実例と取り組み」
9.有床義歯補綴学講座 学内講師 新保秀仁先生(28期)
「デンチャースペ-スを考慮した有床義歯補綴治療
~発音を利用するピエゾグラフィ-について~」
10.有床義歯補綴学講座 学内講師 新保秀仁先生(28期)
「有床義歯分野における3Dプリンタの活用」
<講座探訪>
11.口腔微生物学講座 学内教授 大島朋子先生(12期)
12.保存修復学講座 教 授 山本雄嗣先生(14期)
<支部情報>
13.北海道支部 14.岩手県支部 15.千葉県支部
16.東京都支部 17.大阪支部 18.九州支部
<最近の鶴見情報>
19.大学最新情報
20.最新の鶴見の街散歩
21.全国の同窓の皆様にご挨拶
今後ともぜひ、多くの会員の皆様に「ホームページ会員登録」をお願いし、視聴していただきたいと考えています.そして、ホームカミングデーだけではなく、ホームページでは会員の皆様の役に立つ情報を随時更新していますので、お役立てください.また、ホームページの会員登録を簡単にできるように、見やすく大きな会員登録専用のアイコンを作りました.
2022年11月20日(日)に開催が延期された、「歯学部創立50周年記念事業」への支援についても、当日式典,講演会が開催されますが、祝宴の予定がないため、前日の11月19日(土)「同窓会主催・歯学部創立50周年記念事業前夜祭」という形で協力していきますので、同窓会会員の皆様のご理解ご協力ご参加をよろしくお願いいたします.
最後に、新型コロナウイルス感染症蔓延の状況下に於いても、更に親睦を深めることで希望に繋げたいと思います.
◆医療管理部門からのお知らせ
①後期高齢者医療制度に関するお知らせ(厚生労働省)
・令和4年10月1日から、75歳以上の方等で一定以上の所得のある方は、医療補の窓口負担が2割になる.
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000981142.pdf
②10月からの75歳以上(後期高齢者)窓口負担2割化/窓口対応の注意点(東京歯科保険医協会)
https://www.tokyo-sk.com/news2/25391/
③新型コロナウイルス感染症に伴う各種支援のご案内 2022年10月4日時点(首相官邸HP)
https://corona.go.jp/action/pdf/shiensakugoannai_20221004.pdf
☆第6回 理事会summary☆
協議事項
(1)歯学部50周年記念事業前夜祭、花村先生を偲ぶ会について
(2)懇話会開催について
(3)令和4年度 総合歯科2臨床研修同期会について
(4)その他
・事務局複合機入れ替えについて
詳細は同窓会HP「会員ページ」をご覧下さい.
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・学術PGC、研修会、本部・支部・同期会の活動等の情報
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◆セミナーの開催や既卒生のオンデマンド配信のために
事務局のICT化を進めております.
※お問合せ等は、同窓会事務局まで
TEL:045-581-1080 FAX:045-582-8929
2022年12月号
2022年12月28日(水)掲載
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2022年11月号
2022年11月30日(水)掲載
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2022年9月号
2022年9月30日(金)掲載
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2022年8月号
2022年8月31日(水)掲載
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2022年7月号
2022年7月29日(金)掲載
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